リン、と鈴が泣きました。
酷く冷たく悲しい音でしたので
暖かいほうが良かろうと
猫の首に掛けてやりました。
リリン、と鈴が叫びました。
猫が風呂に落ちそうだぞ、と
酷く慌てた声でした
けれど前のような冷たさも
悲しさも消えていて
あるのは猫を心配する声でした
私はくすくす笑って
「はぁい」
と間抜けな返事をしては
リリリと鈴に怒られるのです