朝、思う。

日が昇り 雲が流れ 日が沈む
たったそれだけのこと
毎日毎日繰り返す
毎日毎日繰り返し過ぎて、もう飽きてもいいようなのに
澄んだ空気の中見る朝日は美しい
そよ風に吹かれながら眺める雲は優しい
闇を呼ぶように消える夕日は愛しい
不思議と飽きないものである

押入れを開け 埃をはらい アルバムを開く
一年に一度するかしないか
滅多に開かない
めったに開かないから、もう捨ててもいいようなのに
埃をはらわれた表紙はあたたかい
今は会えない家族や友が懐かしい
ページをめくるたび思い出に励まされる
だから捨てられないのだ

今日はいつもと同じ普通の日だろうか
それとも滅多にしないことをする日だろうか
どちらにせよ
今日もいい日でありますように

今日という日が、良いことを祈って。